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叛逆主題歌「カラフル」が意味するものは?[ネタバレ有り]

「カラフル」に込められたほむらの願い

 今回も前回に引き続き、劇場版魔法少女まどかマギカの主題歌「カラフル」の歌詞に込められた意味について考察していこうと思います。

 

 ↓前半

 

叛逆主題歌「カラフル」が意味するものは?[ネタバレ有り] - ラブライバーの世界線

 

 

 今回は、2番以降とまとめになります。また長文になってしまいますが、よろしければお付き合い下さい。

 

 それでは始めていきましょう。2番Aメロからスタートです。

 

 引き寄せられるように覗いた瞬間

 光の糸は君包んだ

 

 ここはいろいろ考えたんですが、個人的に一番しっくりきたのは叛逆の物語のラスト直前、渡り廊下のような場所でのほむらとまどかのやり取りを指すのではないでしょうか。

 ほむらとの問答から、女神としての義務を思い出しそうになり、女神まどかとして覚醒しかけましたよね?「光の糸が君包んだ」というフレーズは女神の力に包まれかけたまどかを意味しているものだと考えました。

 引き寄せられるように覗いた瞬間、ここは言わずもがな覚醒しそうになったまどかを垣間見たほむらの心境でしょう。

 

 細く千切れそうな絡まった運命

 きっとまだ変われる

 

 上記の歌詞を受けるとまた複数の解釈が生まれそうですね。

 最初はまどかの「因果律」についてだけを示しているのかと思いましたが...

 細く千切れそうな絡まった運命、というのはまどかに絡まる多くの「因果律」、「女神まどかに覚醒してしまう道」そして細くかすかな「女神の力を発現せずに一人の鹿目まどかとして生きていける道」などを表すのではないでしょうか。

 きっとまだ変われる。ほむらがわずかな希望にかけて意思を固くする様子が見受けられますね。

 

 間違えでも信じた道は新しい景色を

 照らすだろう

 

 間違えでも信じた道。これはやはり、悪魔ほむらとなり、まどかの女神の力を封じまどかに一人の女の子として生きていける道のことでしょう。

 この道は=魔法少女の救済を無かったことにする道 ですからね。女神として覚醒す前のまどかの願いを無かったことにするという意味では、ほむら自身も間違った道であるかもしれない、という気持ちもあるのでしょう。

 是非とも、この道が新しい景色を照らし出して欲しいと願わずにはいられません。

 

 巡る時の中笑って 様々な想い持って

 始めようまた一から

 

 これは読んでそのままではないでしょうか。

 これまでの楽しかった思い出や辛かった経験、色んなものを持って、新しい世界でまた一から始めていこうという決意でしょうかね。

 

 辿り着いた儚い奇跡壊れないように

 手を伸ばし繋げば

 

 何度も時間遡行を繰り返し、魔女化など自らの身を犠牲にしてまでまどかを助けたいと願い戦い続けたほむらにとって、まどかが無事に生きていけるかもしれないこの世界はまさに奇跡なののでしょう。例えそれが、非常に儚い、何か些細なきっかけで崩れ落ちてしまうかもしれなくても。

 この世界を壊さないために、監視者として、そしてなによりもまどかの友達として、まどかと手を繋いで隣で守り続けていこう。

 

 ほら君は側でいつまでも...

 

 自分が隣で守り続けている限りはまどかは無事であるはずだから。そんな声が聴こえてきそうです。

 何よりも、「側」で「いつまでも」。というフレーズにはクるものがありますね。

 これまでは、ほむらはまどかから離れて、知らないところで戦い続けてきました。まどかが女神となった後は、彼女とは会えない、はるか遠くの場所で戦っていました。しかし、どちらも結果としては彼女のことは守れなかった。

 でも今回は?彼女を守っていけるかもしれない。それも、彼女の側で、です。

 辛い感情もあるでしょうが、まどかの側にいることが出来るというのは、ほむらとしてはずっと願っていたことだと思います。

 

 まだ透明な私たちはどんな色にでも

 染まることが出来るから夢叶えよう

 

 まだほむらの世界では全てが始まったばかりです。

 様々な可能性が起こりえますが、希望をもって進んで行こうとする気持ちが伝わってきますね。

 

 以降はほぼ同じ歌詞ですが、ラストサビで

 

 君と誓ったあの日の記憶

 今超えて過去から

 

 とあります。このフレーズには泣きました。

 思えばほむらは多くの誓いをしていましたね。

 魔法少女になる前に、まどかを助けてみせるという誓い。

 魔女にはなりたくない。だから、その前に殺して欲しい。というまどかの願いを慟哭しながら聴きいれたこともありました。

 自分一人でまどかを守ってみせると孤独な戦いに身を投じ。

 それでも救えなかった。だけど、女神となったまどかが創り上げた世界こそは自分が守ってみせるという決意。そして、何よりも自分だけは彼女のことを忘れないという誓い。

 そして叛逆の物語で生まれた新しい「誓い」

 本当に泣けてきます。報われてほしいものですね...

 

まとめ

 大変長くなってしまって申し訳ありません。こんな駄文長文を読んで下さった方には感謝しています!

 カラフルには、これまでの楽曲以上にほむらの願いと祈りが込められているように感じます。悲痛なまでの叫び、心から希望を願う祈り、まどかを守るという決意。

 彼女の中心にはまどかがいて、自分がどれほど傷つこうがまどかのために戦い続け、まどかを想わずにはいられない。

 それはもう誓いを超えて、呪いにまで昇華してしまっているのではないかと思うほどです。しかし、そんな呪いもほむらにとってはやはり光り輝く願いであることには違いありません。

 まどマギという作品は、本当にほむらの願いが込められた作品だと思います。

 

 次回の劇場版。これで完結するのかどうかはまだ分かりません。

 私としては、ほむらとまどかが共に笑顔でずっと一緒にいられる未来が拓けていくことを心から願っています。(内心、どうなるのかかなり怖いです。笑)

 

 以上で「カラフル」考察は終わりです。長文失礼致しました。

 次回は大豊作の今期アニメをランキング形式で発表してみようかと思います!

 こんなにたくさんのアニメを心待ちにするのは久しぶりですー。

 

 それでは、また次回!