その辺のハウツー本よりも為になる漫画達(その2)「BLUE GIANT」(感想・ネタバレやや有り)
BLUE GIANTを読んだから内定取れた
と、思ってる。笑
何かを頑張りたい人や、夢や目標がある人の背中を全力で押してくれる、いや蹴っ飛ばしてくれる作品。それがBLUE GIANT。
主人公・大がサックスを吹きならし「ブルージャイアント」へと輝いていく(であろう)物語。
人から「そんなもん無理だわ!」だの「現実見ろ!」だの言われても、俺は世界一のジャズプレイヤーになる。と信じてひたすら一人で努力を続ける姿には圧倒された。
僕が、このBLUE GIANTと大から教わったことを書いていくよ!
あれだなぁ、ハウツー本とうんたらは完全にタイトル煽りになってるなぁ。笑
夢を叶えるためのがむしゃらな努力量
大の努力は本当に凄い。大の姿を見ていると、一体自分は何をしているんだろう……と思わされる。今、自分がやりたいことに向かって努力がカスに思えてくる。僕は間違いなく、大ほど全てをかけて努力していない。命を削ってまで努力しているんじゃないか、ってくらい凄まじいんだもんね。
雨の日も雪の日も、土手で一人で吹き続ける。雨の日は無人のトンネルだったか。夜中まで一人で吹き続ける。手にはとんでもなくでっかいマメ、マウスピースは凄まじい量が使い古されて、相棒のサックスは数年吹かれたものとは思えない程年季が入っている。
初ライブでお客さんからボロクソに言われたりしたけど、へこたれずに努力を続ける。そうやってがむしゃらにやってる人は自分でチャンスを引き寄せるのかな?
師匠となる由井さんに出会い、がむしゃらな努力に方向性が加わってより洗練されていく。
この姿を見るだけで、無駄な時間を過ごしている自分を反省し、もったいない時間を努力に費やさないといけないなぁ、と実感する。
自分の感性とか色々肥やしになるようなことは大事だけど、正真正銘無駄な時間を過ごすくらいなら、土手でゲーム案考えるくらいの気合いを見せなきゃね。
自分の現状を心の底から反省しました。
自分に言い聞かせる言葉の強さと重さ
大はなんでも思ったことを口に出す。やりたいことや目標を臆面もなくぶちまける。ビッグマウスのように聞こえたり、見当違いに聞こえたりしても自分を鼓舞するように言い聞かせる。それはむしろ、自分の退路を断って追い詰めているようにも聞こえる。
けど、大は口に出して、その目標を乗り越えていく。
僕が一番衝撃を受けたのはこのシーン。
「俺は世界一のジャズプレイヤーになる」
言葉に出して言い聞かせるってのは、一種の覚悟なんだ、ってのを改めて思い知らされた。
本当にこのシーンには圧倒された。ここまで自分の夢や目標を疑わずに口に出来る人はそういないと思う。この言葉を裏付けるほどの努力と胆力があるから大は凄いんだよね。口だけになっちゃう人の方が多いんじゃないかな。
僕もこの強さが欲しいと思った。
だから、僕は大と同じことを内定が貰える日までやりつづけた。今も、毎日ではないけど続けてる。
「俺は人の人生を変えられるようなゲームプロデューサーになる!」
これで本当にゲームPになれたんだから、やっぱり言葉にするって大事だなぁと思った。次第に近づいていく気がしたもんね。それは、覚悟が決まったからだと思う。第一志望の会社の面接が終わった後に、他の内定をすぐさま蹴るくらいには謎自信と熱意に溢れてた。笑
"才能"の存在を否定しない
「お前の音は圧倒できる」
「下手だけど、咲いてんだ」
大の師匠、のこのセリフが身に染みた。努力や情熱ではどうにもならない"才能"の壁が確かにあるんだと思わされた。
努力は必ず報われる! なんてさ、上手い話し過ぎる。報われないことの方が多いし、自分の好きなことと才能が一致してることは珍しい。
陸上選手の為末大さん(奇跡的にも同じ名前!笑)もおっしゃっていたけど、「努力と才能の方向性が一致していないとどれだけ必死にやっても無駄。だから、自分の輝けるフィールドを探すという"努力"も必要。」
頑張ってるのに......ってつい言っちゃうことって多いけど、そんなときこそ才能と努力がリンクしてるかを考えたがいいのかもしれない。もちろん、そんなの関係なしで今のフィールドで頑張りたい! って気持ちは大事だよね!
それだけ好きなことがあるってのがまず才能なんじゃないかと僕は思うし。
大のサックスってたくさんの人達を動かすんだよね。師匠もそうだし、最初のライブのお店のニシさんもそう。引っ越しが決まった光明や、家族に別れを告げるとき。フェスの通りで吹き鳴らしたとき、多くの人達の耳を奪ったし、天才的なピアニスト・ユキノリさえ泣かせるほどの音を鳴らした。
俺の音は良くて感動。でもお前の音は圧倒できる。
普通の漫画なら、才能っていいなぁ。って思うんだけど、BLUE GIANT はそうじゃなくて、僕にもそんな人を圧倒できるような才能があるはず! って信じようと思わせてくれる。
それが、ゲームプロデューサーとしての力量であることを信じるばかりです。
最後に
いやぁ、書いてても熱くなったねぇ。僕も基本的には熱くなるタイプ、情熱とか気持ちで動くタイプだからこういう漫画が大好き。(まぁ、だからハウツー本とか)
まだ燻ってる火種があるなら、BLUE GIANTを読んでもう一度燃やして欲しい! 熱くなるなら今なんだよ!
そして、みんなにとっての熱くなりたいことで、いつの日かブルージャイアント「世界で一番輝く人」になればいいなぁ、と思う!