SHIROBAKO 1クール目まとめ(7~12話)
1クール目の後半は大切な考えが盛りだくさん
今回も前回に引き続きSHIROBAKO1クール目のまとめを書いて行こうと思います。
1クール目の後半は大切な考え方や気持ちの持って行き方が多かったように思いますね。7話からは個別に感想や考察を書いているのでリンクを張っておきます。詳しく見たい方々は、そちらも楽しんでもらえると嬉しいです!
それでは、内容はこちらです
・SHIROBAKO7話 感想「ネコでリテイク」
・SHIROBAKO8話 感想「責めてるんじゃないからね」
・SHIROBAKO9話 感想「何を伝えたかったんだと思う?」
・SHIROBAKO10話 感想「あと一杯だけね」
・SHIROBAKO11話 感想「原画売りの少女」
・SHIROBAKO12話 感想「えくそだす・クリスマス」
SHIROBAKO7話 感想「ネコでリテイク」
みなさん待望の絵麻回だったと思います。私自身もとても楽しみにしていました。しかし、内容は思いのほかハードな内容でしたよね。
みゃーもりのねいちゃん降臨のフラグから始まりました。
寝起きりーちゃん可愛い。
みゃーもり、まさかの最終回担当引継ぎです。新人に社の命運を背負った作品の最終回を託すなんて...なんて恐ろしいのか、むさアニ!笑
絵麻は絵麻で普段書きなれていない猫のカットに一苦労。前のシーンで、プル天の作画崩壊の件が有りましたから、原画の大切さが分かりますね。
「若いときでないと手の速さは身につけられないからね。今が踏ん張り時だよ。」
「出来れば。出来なければ辞めていく」
キャリアのある杉江さんの言葉だからこそ、新人の絵麻には刺さります。その言葉を真面目に受け取りすぎた絵麻は、絵の質や自らの良さである丁寧さや繊細さを無視し、ただただ早く絵を描き上げてしまいました。
結果、絵麻の原画4カット全てがリテイクになってしまいました。あいまいな線のせいで動画にするときに分からず、プル天のように動画が溶けてしまう、とのこと。辛いですね。どうすればいいのか、って感じですよ。
そしてみゃーもりのねいちゃん、襲来。
しかしどこか空元気のように見えます。ねいちゃんにも何かあったのでしょうか。
みゃーもりと絵麻の会話シーン。
「
かなり思いつめている絵麻。本当に真面目ですよね。潰れてしまわないか心配になったみゃーもりが必死にフォローしますが...
「おいちゃんのこれからっていうのは?」
「なんだろう...私の最終目標って...」
みゃーもりも悩みが出てきてしまいます。絵麻の八つ当たりではありますが、どうすることも出来なかったのでしょう。
7話は「好きなことで生きていくことの大変さ」。
杉江さんの言葉はプロとしてこれから生きていくためのアドバイスでした。しかし、新人の絵麻にはまだまだ遥か先の領域。焦って急いで描いてしまい、リテイクになってしまいました。
これは、絵麻の焦りと真面目過ぎた性格が悪い方向に重なってしまったからこそおきてしまったミスリードのようなもので、もう少し彼女に余裕があれば自分の良さを活かしながらそこそこ速く書き上げるといった応用も出来たことでしょう。
好きなことで、アニメーターとして絵を描いて食べていきたい。でも理想の場所と現状では差が開きすぎていて、埋めたいのになかなか埋まらない。夢を叶えることの大変さがひしひしと伝わってくる話だったと思います。
最後の絵麻と井口さん。
これは、現状ですが、
アニメーターとして食べていけていない絵麻と
アニメーターとして食べていける井口さん
そんな対比だったんでしょうね。
SHIROBAKO7話 「ネコでリテイク」 感想とかレビューとか(ネタバレ有り) - ラブライバーの世界線
SHIROBAKO8話 感想「責めてるんじゃないからね」
出本田さん。
絵麻の苦難、解決?編です。光明が差します。
井口さんとのやり取りからスタート。だいぶやられてますね...元気を出すのよ!
まずはねいちゃん&りーちゃんの東京観光!
うん〇を掴むねいちゃん。
うそです。アサヒビールのあれですよね。うん〇ですよね。
やはり職場でトラブルがあったようですね。少しでも元気を出してくれればいいのですが...大人って大変ですなぁ。
中盤はすっ飛ばして結論で書きますね。
かなり煮詰まってしまった絵麻。そんな後輩を助けるために井口先輩が声をかけてくれました。お気に入りの休憩スポットに絵麻とお散歩。美しい風景です。
この場所も、井口さんはゴスロリ様から教わったとのこと。そしてそのゴスロリ様は杉江さんから。先輩から後輩へと受け継がれていく感じ、いいですよね。
絵麻も猫から解決の糸口が見いだせたようです。
8話は「ゴール設定の重要性」です。
タローは監督。
本田さんはケーキ屋さん。(衝撃)
そしてりーちゃんは物語が書きたい。
夢や目標といったゴールを設定することで、そのゴールにたどり着くための道筋を計画立てて創り上げることが出来ます。そうすることで、漠然としていて果てしないように見える夢までの距離も、いくつかの超えるべき階段があるかのように視覚化され進みやすくなりますよね。
どれだけ計画を立てようが、その先にある達成すべきゴールがなければ宙ぶらりんで何の役にもたちません。過程が大事、結果はそのあと。なんて言われますが、求める結果を見据えていなければ過程の意味すらなくなってしまいます。
タローの「名前だけで人を呼べる監督」だって大それて聞こえますが、制作→デスク→プロデューサーなどなど超えるべきハードルを越えていけば達成できるかもしれません。それは、ゴール地点を設定している人間にしか出来ないことです。
まずはゴール設定。これが大事なんでしょうね。
まさかタローに教えられるとは。
引っ込んでろ。ぶっとばすぞ!
最後のみゃーもりとねいちゃんのやり取りが感動的でした。
SHIROBAKO8話 感想とか考察。タローと宮森から見るゴール設定の大切さ - ラブライバーの世界線
SHIROBAKO9話 感想「何を伝えたかったんだと思う?」
今回のメインはみーちゃんです。
いきなり目が死んでますね。笑
入社してからずっとホイールとタイヤのCG作成ばかりで飽きが来ている様子。ストーリーのある作品を手掛けたいと思っているみーちゃんには辛い状況ですね。
ストーリーのある作品を手掛けたい、という夢、ゴール設定が出来ているわけですからそこに至るまでの道筋を見い出していきたいところです。
一方ずかちゃん。こちらは野球のプリンス様というどこかで聞いたことのあるようなアニメのガヤをすることに。
しかし、少々力が入りすぎたのか空回りしてしまいましたね。
その後、悩める三人の反省会。みんなそれぞれ悩みを抱えているんですね。私は置いて行かれる悔しさを知っているので、りーちゃんの境遇にはものすごく共感してしまいました。これから追いついていきましょう!
あくる日、社長に直談判するみーちゃん。しかし、社長からは厳しい一言が。
また、木下監督サイドにも問題が。
「何を伝えたかったんだと思う?」
ゴール地点があやふやになってしまったんですね。チームとしての視点が揃っていなかったために起こってしまった問題です。
9話は「チームの視点を揃えなければ求める結果は産みだせない」ということでしょうか。
木下監督の「何を伝えたかったんだと思う?」という言葉が全ててです。
プロジェクトが先に進んで行くにつれて、様々なてこ入れが入ってきます。それによりだんだんとコンセプトからずれてきたり、分からなくなってしまったりしますよね。
そんなとき、チームとしてゴール地点がどこなのか、という視点が一致していないと収拾がつかなくなってしまいます。今回は舞茸しめじさんが意見の「キャッチボール」を行い、改めてゴール地点を明確にしてくれました。
ゴール地点を明確にし、チーム一丸となってそのゴールへと進んで行かなければ、求めている結果は産みだせません。チームの視点を揃える、これがチームで何かを創っていくときに大切なことなんだと思います。
SHIROBAKO9話 「何を伝えたかったんだと思う?」感想や考察。 - ラブライバーの世界線
SHIROBAKO10話 感想「あと一杯だけね」
いきなりピクサーで始まった第10話です。笑
効果音(SE)のクリエイターの方が新登場です。ユニークで面白いスタジオですよね。効果音取るのって中々難しそうです。
ぎゃおおおおお!
みゃーもり大活躍!笑
「頑張って制作続けてよー?続けないと仕事っておもしろくないからさ。」
とても深くて、重い言葉です。酸いも甘いも、苦楽を経験し続けて辿り着いた人だからこそ言える言葉ですよね。みーちゃんにももっと考え直して欲しいところですが。
みゃーもりの言葉を聞いてもどこか釈然としない様子。
結局辞めてしまうことになりました。
現在、本当に自分がやりたいことがやれていないのならしょうがないのかなぁ、と。その苦しみは当人にしか分かりませんからね。外野がとやかく言おうが彼女の決断です。あとは、その選択を正解に出来るように頑張らなければいけませんね。みーちゃんファイトです!
そして、スーパー木下タイムが終わって、衝撃の一言が。
本田さん、制作辞めるってよ。
ケーキ屋さんという夢を叶えるために決断を下したようです。本田さんもまた、みーちゃんのように自分のやりたいことを求めて舵を切りました。幸多き道になることを願うばかりですね。
辿りつきたい場所、やりたいことってなんだろう。
きっと、最終話が無事に終わってまた新しくスタートを切る時に考えることになるはずです。そのときに見つけられたらいですね。頑張れみゃーもり。
10話は「続けることの大切さ」です。
続けなければ楽しくならない。この領域まで達することなく辞めてしまうことって多いですよね。明確に自分のやりたいことがあって、それとまったく別のことを強いられているならやめた方がいいのかもしれませんが、やりたいことであるなら「自分の選択を正解にする努力」をしなければならないと思います。
自分で選んだのであれば、苦しくても歯を食いしばって困難を乗り越えられるまで続ける。その先にあるのが、楽しさなんでしょう。
とあるインターン先で、プロデューサーの方から「本気で全てが楽しくなるまで16年かかった。」と言われました。そんなにか...と思いましたが、自分の好きなことで食べていくってこういうことなんでしょうね。続ける覚悟、続ける努力、本当に大切なことなんだと教わりました。
SHIROBAKO10話 「あと一杯だけね」 感想とか考察とか。 - ラブライバーの世界線
SHIROBAKO11話 感想「原画売りの少女」
最終話の原画探しに奔走するみゃーもり。原画探しって大変なんですね...そりゃ、その原画に合った感性とスキルがある人に頼めればそれが一番いいですもんね。
おい。タロー仕事しろ。笑
最終話担当になり、改めて制作の大変さを実感するみゃーもり。適材適所にきっちりとキャスティングして、スケジュール管理までこなさなければ、最後の最後に悪い形で自分自身に返ってくる。矢野さんのアドバイスありがたいですね。
制作は人脈が大事なんですね。みゃーもりの人柄なら、たくさんの良い人材を捕まえられるようになる気がしますよ。
突然の就活シーン。ああ...耳が痛い。やめろぉ!!!(私、現在就活まっただ中)
「なんでもやるってのは、やりたいことがないってことなんだよねぇ」
うーん。刺さりますね。口だけで印象良くするために、〇〇がやりたい!とかいう就活生も多いですからね。集団面接じゃ中々伝えられませんよね。
お祈りガエシしてやろうぜ。必殺・鬼の隠し拳「天地ガエシ」でそっくりそのままかえしてやれ!(By NICO Touches the worlds)
就活を乗り越え今に至るみゃーもり、まさかの面接官に!
この子が引っかかったのかな?
「どんなやつが来ようとタローよりはましでしょ」
...タロー元気出せよ。な。
やっぱ落ち込め。
矢野さんのお父さんの病状が悪化し危ないとのことで、急きょ矢野さんは病院へむかうことに。なんだか様子がおかしかったですからね。そういうことだったんですか。タロー安全運転で頼むよー
11話は「やりたいことって難しい」。
みんなそれぞれやりたいことはあるんです、たぶん。でもその具体性に乏しいがために相手にうまく伝わらない。熱意がどれだけあろうと、具体性が視えなければ判断しにくいですよね!
「アニメが創りたいです!!!」
「私が小さいとき、ヒーローアニメを観て〇〇レンジャーになりたい!なんて夢を見ながらヒーローごっこをしていました。今度は私が、あのころの私のような小さい子達が喜んで楽しんでくれて、そして夢を持ってくれるような、ヒーローアニメを創りたいです!」
だいぶ印象や熱意が違いますよね。
私も〇〇がしたい!と漠然と思っていたとき、
「誰の何をターゲットにしたいのか。そしてそれを叶えるためには、どの業界のどの会社のどの部署で、自分のどんな想いや力を発揮すれば達成できるのかを考えなさい。そこまで明確にして、初めてやりたいことって言えるんだ。」と教えられたことがあります。
具体性を持たせて、自分の本当にやりたいことがなんなのか追い求めていかないといけませんね。
SHIROBAKO12話 感想「えくそだす・クリスマス」
1クール目最終話。杉江さん無双回です。
本当のプロフェッショナルとは何か、それを教えられた回ですね。
正直12話はここだけじゃ全然伝えられないんですよ!もしよければ、12話感想を見ていって下さい。全て込めてます。SHIROBAKOへの熱い思いめっちゃ込めました。
SHIROBAKO12話 「えくそだす・クリスマス」感想とか考察とか。 - ラブライバーの世界線
最終話の原画マンを求めて、超大御所の菅野さんの元へ乗り込んだみゃーもり。
しかし、焦りすぎていたのか失礼を働いてしまいます。それでも大事なことを伝えアドバイスしてくれた菅野さんはいい方ですね。みゃーもりもまた一つ成長しました。
そして、その菅野さんから衝撃の事実が。
みゃーもりが大好きなアンデス・チャッキーというアニメのOPを書き上げたのが、なんと杉江さんだったんです。
しかも回り込みなど大変な作業込みで製作期間はわずか三日!!!
「全てをたった三日。杉江三日伝説。」
「...杉江さんは天才。」
しびれました。私こういう老練のプロとかの設定に凄く弱いんですよ!主人公最強系よりも、昔腕を鳴らしていたおじいさんが超えるべき最強の壁、みたいなやつ!笑
みゃーもりからの説得を受け、伝説の老兵・マスター杉江が出陣です。
作業工程を把握し、的確に指示を飛ばすその手腕。そして誰よりも原画を描き、こだわり背中で引っ張っていくその姿。杉江さん、最高です...!
アニメーターチーム、制作全て力を合わせて創り上げた至高の最終話。
それは、みゃーもりのもとへ一つの「白箱」となって届けられました。
12話「アニメっていいものだ」
結論、アニメって本当に素晴らしいものなんだ!ってことですよ!
たくさんのクリエイターたちが死力を尽くして、観てくれる人たちの為に、そして何よりも自分たちの想いを届けるために、最高の作品を創り上げる。
一つのアニメを創るために、これだけたくさんの人たちが頑張ってくれているんですよね。彼ら、彼女たちに感謝と尊敬の念を込めて、これからもアニメを楽しませていただこうと思います!
製作者の方々、これからも大変ではあると思いますが、どうかよろしくお願いします。私も、こんなちっぽけなブログではありますが、感想などを書き綴り作品の良さを伝えて少しでもお力になれたらうれしいなぁ...なんて思っています。
このカットは感動しました...
「宮森さんがアンデス・チャッキーを観て笑顔になってくれたのなら、こんなに嬉しいことはないよ。」
まとめ
というわけでSHIROBAKOのまとめは以上です。
遂に2クール目が始まりましたね。デスクに昇格したみゃーもり。さて、これからどうなっていくのでしょうか。
現在、アニメレビューはSHIROBAKOだけですが、今期よりアイドルマスター シンデレラガールズの方も手掛けていこうと思います。こちらも楽しんでいただけると嬉しいです。
それでは、長文にお付き合いいただきましてありがとうございました!
13話の感想でまたお会いしましょう!