SHIROBAKO14話 「仁義なきオーディション会議!」感想とか考察
今後の展開を考えての種まき回といった印象
今日はSHIROBAKO14話の感想・考察です。
これまで怒涛の勢いで展開してきたSHIROBAKOですが、今回は今後の展開に備えた種まきがメインだったように感じますね。伏線を張り、キャラを動かしていくために配置するところに重きが置かれていました。
しかし、そんな中でも面白いポイントを与えてくれるのがこのSHIROBAKOの良いところ。今回も色々とお話させていただこうと思いますね。
それでは、内容はこちら
・感想・考察
・りーちゃんの第一歩!
・ずかちゃんの変化
・売る側と創る側のズレ
・コンテンツを創る「価値」
感想・考察
ずかちゃんのオーディションからスタートです。
なんだか、自信に溢れ、落ち着いているずかちゃん。自分の演技を出し切ります。
追加で他のキャラもお願いします、ということに。
これは、あるかも!?
みゃーもりと監督は、先週の美術さんと再度打ち合わせ。
結果としては、引き受けてもらえることになりました。
みゃーもりの「雲の魅力ってなんですか?」という質問が一つの起爆剤になったような感じですかね。彼の熱意やプライドを上手く引き出せたようです。本当に言葉が上手いというか、乗せるのが上手いですねー。
新キャラ、中途採用の平岡も出てきました。彼は中々クセがありそうですねぇ。制作進行に重要な要素である人脈をもっている彼の加入は心強いとは思いますが、使い方を間違えるとめんどくさそうなことになりそうです。
ドヤ顔で人脈を紹介してくるところが、意識高い(笑)大学生みたいでなんかイラッとしてしまいました。笑
むさアニの会議室では、声優オーディションが開始。アニメには欠かせない大事な役どころなのでしっかりと決めていきたいところですが...
馬鹿その一。
馬鹿その二。
馬鹿その三改め、セクハラエロ親父。
このスーパー三バカトリオのせいでめっちゃくちゃ難航します。まぁ、売り手と作り手の意見の相違とも取れますが、その描写にしてもあんまりですね。笑
そしてあのチャラ編集さん登場。今回も、ヘンな話、いいと思います!程度の軽ーいノリでぱぱっと帰って行きました。まぁ、難航してた議題が鶴の一声で収まったところもあったんで、むさアニ幹部からしたら助け舟にはなったかな、と。
難破しそうな助け舟ですけどね。笑
そして、ついに!りーちゃんがアニメに関われるところまでたどり着きました!
設定制作として、三女制作陣に加入することに!いやぁ、本当に期待です!
ずかちゃんの居酒屋でりーちゃん&みーちゃんの新たなスタートをお祝いです。みーちゃんも無事転職先が決まった様子。しかも、どうやら三女に関われるところの様子!
あれ、となると...ずかちゃんだけが...。
オーディションには落ちたけど、みんなとアニメを創る目標には届かなかったけど、諦めずにまた頑張っていく意志を固めたずかちゃんの姿に泣きそうになる面々。みーちゃんがもうすぐに泣きそうですね。
しかし、声優業界の厳しさはわかりますが...ずかちゃんにもう少し優しくしてあげてくれよぅ...。
平岡の紹介でスタジオ・タイタニックに仕事を要請しに行くみゃーもりですが...タイタニックて。もう沈むの目に見えてるじゃないですか。
伏線どころか丸見え過ぎてハラハラしますよ!まだ間に合う、引き返すんだみゃーもり!他にもあるはずやで!
ケーキ屋さんで働く本田さんの姿が見られたのは嬉しかったです!
とても穏やかないい笑顔...夢だった仕事が出来ている幸せがあふれてますね。
中々様になっているじゃないですか本田さん!
りーちゃんの第一歩!
遂にアニメの仕事に携わることになったりーちゃん。踏み出そうともがき苦しんだ時期から抜け出し、やっと第一歩を踏み出すことが出来ました!おめでとうございます!
きっかけはみゃーもりの手伝いからでしたよね。先輩の役に立ちた、止まってしまっている自分も何かを始めてみんなに追いつきたい。真摯に真剣に一生懸命りーちゃんなりに取り組んだ結果だと思います。ディーゼル車、戦闘機、妥協のない素晴らしいクオリティで仕上げたからこそ声がかかったわけです。
きっかけを与えてくれたのは確かにみゃーもりですが、このチャンスをつかみ取ったのはりーちゃんの努力の賜物。設定制作、ぜひ頑張って欲しいです!
全力で頑張れば、その頑張りを誰かが観てくれているんですね。腐らず本気で真摯に頑張っていくことは大事なんですね。もちろん、運も絡んでくるんだと思いますが、その運はイコール、チャンス。チャンスをものに出来るかどうかは、その人の姿しだいってところですかね。
ずかちゃんの変化
14話で一番気になった部分、それがオーディションでのずかちゃんの姿です。以前の初めてのオーディション、ガヤでの仕事の頃からそう時間は経っていなかったはずですが、かなりの変化が感じられました。
特に感じた変化は、「自信」と「前向きさ」ですかね。
まずはオーディション前の原稿読んでチェックしている場面。目つき、表情はまったく違います。緊張しているはずですが、落ち着いている。その落ち着きの中に、なんかこう燃えたぎるような熱意と真剣さを見ました。
三女はビッグタイトルです。周囲には大御所、人気どころももたくさんいるはず。しかし、ずかちゃんは目もくれずひたすら自分の世界に入り込み、初めてのオーディションでは大物人気声優に気後れしていましたが、そんな姿はありませんでしたね。
そしてなにより変化を感じたのはブースでの演技姿。初めてのオーディションでは、緊張や声が上ずったりしていました。ガヤのときはやる気が空回ってしまい、ちょっと目立ちすぎてしまいましたよね。
しかし、今回は自信を持って自分なりの演技を出し切れていたように思います。その結果、演技が目に留まって違う役もやらせてもらえるチャンスを手にしました。オーディションで選ばれはしませんでしたが、木下監督のメモにずかちゃんの成長が現れていました。
それにしても本当に凄い進歩ですよね。先週、先生がずかちゃんの居酒屋に来た際に「あなたに必要なのは自信」だと言っていましたよね。失敗も込みで、色々な経験を積んでからこそ自身はついてくるんだと思っていましたが、気の持ちようや覚悟の入れ方で、生まれるものなんだなぁと思いました。もちろん、自信を裏付けるほどの練習もこなしてきたんでしょうが、純粋に驚きました!
売る側と創る側のズレ
見ているみなさんが思ったと思います。
あの3バカスポンサー共、いい加減にしろよ!!!
と。私も思いました。笑
ただ、売る側と創る側では作品に求めるものが違うので、意見の相違が生まれてしまうのは仕方ないですよね。
売る側としては、とにかく売れる作品にしたい。売るには、ネームバリューのある人を使ったり、ファン層以外にも届けられるよう広告戦略を打つ必要もあります。そこで必要になるのが、彼らのようなスポンサーですから彼らの意向も汲まないといけないんですよね。しかし、やはりどこにも思惑がありますから、一枚岩ではないので一筋縄ではいきません。
作り手としては、自分たちのコンテンツと込めた思いを消費者に届けたい、という純粋な想いがあるわけですよね。作品に合ったキャスティングをし、あまり政治的なお金のにおいのしそうな戦略は取りたくはない。しかし、お金が発生しなければ作品は産みだせないわけで...難しいところです。
クライアントの意向、クリエイターの想い、これらの合致点を見い出してその合致点にあった戦略をとっていくのが一番大切だとは思うのですが、本当に難しいことですからね。さらには、ユーザーのニーズも入ってくる。
三位一体を実現して初めて、売れて面白いアニメが生まれるんだと思います。
こんなに難しいことってないですよね。
コンテンツを創る「価値」
スポンサーの意向にかなり左右された今回のオーディション会議。
彼らの力の強さが少々気になりました。
というのも、クリエイター側の政治的、というか影響力が弱すぎるのではないかと思ったんです。
コミックのアニメ化は、出版社のコンテンツビジネスになります。一種のメディア展開ですよね。ライツビジネスとも関連強く、最近ではライツ・コンテンツビジネスとまとめるところもあります。媒体を与える点では、テレビ局にとってもコンテンツビジネスになります。その後のBDやグッズの売り上げの何%かを手に出来ます。
著作物の強みを活かしたマーケティング方式ですね。ネットの普及でメディア媒体が豊富になった現在、斜陽産業になりつつある出版業界の最後の砦として君臨するのが、小説、漫画などを使ったライツ・コンテンツビジネスです。
コンテンツビジネスでは、形のない空想の産物、著作物を形にすることで価値が発生します。つまり、今回でいえば受注側であるむさアニがコンテンツを形作る側なので、相応の力を持っていてもいいわけです。(コミック、ラノベとしてもう形はありますが、アニメ化という新たな媒体で展開するわけですからね。)
しかし、実情はスポンサーである広告、音楽などの業界に力を握られ、スポンサーと出版社の機嫌をうかがうような形。原作元がある出版は仕方ないにしても...。
ここに、アニメ業界の辛さが見受けられますね。
アニメーターなどの制作者たちのお給料はとても少ないといいますし、BDやグッズの売り上げでそのアニメの価値が決められてしまいます。私達視聴者はどれだけ面白いかを尺度にしますが、儲けを生み出す側としては数字が全て。感情なんて漠然としたものではかることは出来ません。
深夜アニメ枠がなぜ深夜枠かご存知ですか?
年齢対象だとか表現が問題ではなく、悪い言い方をすればテレビ局側が数字を狙えないどうでもいい時間を提供しているからだそうです。局からすれば、そのアニメの視聴率や評判は関係ないわけです、なぜならハナっからリアルタイムで見てもらうことを想定していないから。放映した後のBDなどコンテンツの売り上げがメインなんですよね。
しかし、アニメ制作側はそれだけでは成り立たない。そこで、広告や音楽といった分野の力を借り、スポンサーについてもらうことで金銭面を工面しています。
アニメ業界単独ではとてもじゃないけどやりくり出来ないこの現状は間違っているのではないかなぁ、と思いますね。
アニメ制作側は、広めて放映する場を設けてもらうために広告やテレビを必要としていますが、逆もまた然りでしょう。アニメなどのマーケットはすさまじく大きくなりました。メディア側もこの巨大なマーケットの、コンテンツの恩恵は受けているわけです。
お互い抱き合わせというか、Win-Winというか。これからは双方が対等な力の構図でなければ双方ともに生き残っていくことは難しいと思いますがね...。
まだまだこの辺りは勉強不足ですね。ただの一意見ですので、ほーん。くらいに思っていただければ。もっと業界のことを調べなければ。
まとめ
今回は、種をまいた回でした。
これから出る芽がもっともっと私達視聴者を楽しませてくれることを期待しています!
りーちゃんの活躍を本当に楽しみにしています!頑張れ、りーちゃん!学生としての強みを活かすんだ!それが何かは思いつかないけど!笑
そして、ずかちゃん。5人でアニメを創るって夢を叶えるには、ずかちゃんの力が必要です!何としても、何かしらの役を掴んで欲しい!頑張れ!
さぁ、今日はデレマスです!楽しみだぁ~!!!