新米ゲームPの白箱

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SHIROBAKO19話感想・考察「アンデス・チャッキーが紡ぐ物語」

 遂に来た!特殊ED「杉江三日伝説」

 SHIROBAKO19話、大感動のお話でしたね。丸川社長や杉江さん達の昔の姿が観られただけでなく、あの噂の「杉江三日伝説」が遂に観られたのがたまらなく嬉しかったです。

 

 今と昔、現実と夢の対比も決まっていましたね。SHIROBAKO、2014年秋アニメ&今期の2015冬アニメで私の中の1番です。

 いや、生涯アニメでもかなり上位に食い込んできますね...これはアニメランキング50を作りかえる必要が!?笑

 

・アニメ制作の夢と現実、みゃーもりと平岡

アンデス・チャッキーが紡ぐ物語

 

 アニメ制作の夢と現実、みゃーもりと平岡

 今回はアニメ制作の夢と現実、過去と現在が対比で描かれていましたね。

 夢と現実ではみゃーもりと平岡が、過去と現在では丸川社長ら武蔵野動画とむさアニが対比されていました。

 

 

 「ド新人、要領悪い、クソまじめ。あいつまだこの仕事に夢見てんだよ」

 夢見るみゃーもりを平岡はこう評しました。まさにその通りですね!ただ、要領悪いは新人だからしょうがないとは思いますが...かなり出来るほうでは?

 目の前の問題に全力でぶつかり、素晴らしい作品にするためには相手がどんな大物でも物おじせず突っ込んで行き、まさに夢見る新人制作です。

 

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 目の前の仕事に120%で取り組み、最高のモノを作ろうと奔走するみゃーもりはとても眩しいです。締切に間に合わせるためのスケジュールの調整と良い作品を作りたい気持との二律背反に悩みながらも、2年目にして会社の屋台骨、エースと呼ばれる程に成長しました。このまま夢見る制作として進んで行って欲しいですね。

 

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 平岡は、帳尻合わせや間に合えばいい、などやたら現場慣れしているようなことを言っていましたが、そうならざるを得なかったんでしょうね。スケジュールを落としたり、上手く周りが動いてくれなかったりとしたのではないでしょうか。(憶測にすぎませんが)

 

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 本当は夢を見たままアニメを作り続けていきたかったのでしょうが、環境や付き合ってきた人々によってスレてしまったんですね。あれだけ厳しい現場ですから、夢を見続けたまま働いていくのは難しそうです。

 木下監督や庵野さんのように夢を見続けている人達だけが素晴らしい作品を作れるのでしょうか?そんなことは無いはずです。現実を見据えられる人材がいるからこそ彼らは夢を見続けられるわけですしね。

 

 

 矢野さんは、夢を見続けているみゃーもりのような人が好き、と言いました。

 それに対して、平岡は「俺は嫌いだ」と返しました。

 

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 夢を見続けたまま作品を作るみゃーもりの姿が眩しくて辛かったんですかね。多くの会社をたらいまわしにされてきたことが推測できますが、このむさアニで若き日の夢を取り戻して欲しいです。

 (どうでもいいかもしれませんけど、なんか平岡と矢野さん、男女のそれの香りがしません?笑)

 

 

 みゃーもりと社長、そして平岡と矢野さんの車中はいい対比になっていましたね。

 

 

 アンデス・チャッキーが紡ぐ物語

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 みゃーもりが大好きなアンデスチャッキー。これは多くの人たちを紡いだ物語だったんですね。

 

 みゃーもりをアニメ制作の世界へと駆り立てた作品こそアンデスチャッキーでした。武蔵野動画でセルがを見つけたときの輝き...めっちゃ可愛かったです。

 

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 丸川社長、杉江さん、そして大倉さん。彼らを繋いだのもこのアンデスチャッキーでしたね。

 

 制作デスクとして働く丸山社長。どことなくみゃーもりに似た仕事スタイルのような気がします。先輩にも物おじせず自分の意見をきっちりと伝え、素晴らしいアニメを作りたいと大きな夢を見て前に進む姿なんかは似ていますよね。ただ、みゃーもりは目標が視えなくて悩んだりしていましたが。

 先輩から要領悪いからなー、と形容されるところもそうですね。平岡の言がここで活きてくるわけですか。

 

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 武蔵野動画の存続が危ぶまれたさいに、このメンバーみんなでアニメを作りたい!と言ったところも、みゃーもり達5人でアニメを作りたい!という夢と同じでした。みんなが丸山社長を強く信頼し、その目標を叶えようと意志を固めるところは凄かったです。丸山社長の仁徳の起源を見た気がします。

 

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 若かりし杉江さんはイケメンで仕事も出来て、でも好きな女の子の為にキャラデザを変えることを決心するような可愛らしい一面を持っていましたね。

 

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 このアンデスチャッキーのEDで「杉江三日伝説」と呼ばれるEDを描き上げたわけですが...このED本当に凄かったですね!SHIROBAKO19話の特殊EDとして流れましたが、最後の動物たちがわっさわっさ走っていくところなんてどれだけの労力がかかったことか...

 

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 後輩である丸川社長に、お前にならついていくよと言ってむさアニについてきた杉江さん。その杉江さんがむさアニを救うためにえくそだすっ!の最終話の作監として立ち上がったことを考えたら胸が熱くなりました。

 

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 そして大倉さん。丸山社長には凄くお世話になっていたようですが、吹雪のシーンを採用してもらい美術としての道を切り開いてもらった恩人だったからなんですね。

 

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 先輩達を動かしてしまうほどの吹雪の絵、しかも自分が見た景色を描いたということでしたが、この現実をモチーフに世界を描き上げるスタイルこそが大倉さんの魅力でなんでしょう。その魅力にとりつかれた面々は作業をやり直すことになるんでうsからね、こだわりのプロたちは凄いですね。

 

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 最後の、「最初から自分の進む道が見えていたわけじゃないんだ...気が付くと今ここにいる」、という言葉は重いですね。以前出てきた効果音の方が言っていた、「仕事って続けないと面白くないからさ。」の重みを彷彿とさせます。

 

 この言葉と大倉さんの背景に心を打たれたからこそみゃーもりは泣いたのでしょう。

 

 自分の目標が見えていないことに悩み続けていたみゃーもりです。大倉さんの言葉はそんなみゃーもりの悩みに答えを示してくれたのではないでしょうか。

 

 夢を見続けながら、制作・デスクの仕事をこなしていけば、気が付いた時にはどこかにたどり着いているのかもしれませんね。

 

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