SHIROBAKO15話「こんな絵でいいんですか?」感想とか考察
最後の波乱のインパクトにすべてをかけた15話
更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
今回の15話、話としてのがっつりとした見所はありませんでした。というのも、話のほぼ全てが最後のどんでん返しの為の布石、伏線として使われていたからです。
それではその伏線がどう働いたのか(明白ですけどね。笑)、またカットの描写などから観られたこれからの展開への伏線などをひも解きながら感想・考察いってみましょう。
内容はこちら
ざっくり感想・考察
むさアニを活気づける3人の新人達
お仕事紹介~アニメ制作ってこんなに大変~
これからどうなるむさアニ。どうなる三女。
さっくり感想・考察
むさアニは新入社員の入社式が行われました。
新入社員の中には、前回登場した平岡はもちろんですが、りーちゃんの姿も。
そして、何よりも注目すべきが、この二人。
新人として入って来た、マネジメントって感じのするさんと、コミケの袋で注目を集めたオタクの安藤さん。
二人が制作進行として入ってきました。デスクと進行頭になりたてのみゃーもりとタローだけでは大変でしたから盛り上げていって貰いたいものです。
というわけで、新生むさアニ...
テイクオフ!!!!!(ややスベリ。笑)
場面は変わってロケハンのシーン。なんかいいですね、新しいメンバーも加わってみずみずしい青い空の下、なんだかこれからの新生むさアニが輝けるような予感がします。
遠藤さんのやる気具合が頼もしいです。真剣な表情で「やりますよ。」と応える姿は貫禄がありますね。1クールめでは手書きアニメーターとして、手書きとCGのクオリティで葛藤していましたがステップアップに繋がったようですね。
そして、なんと。
木下監督の一話コンテが完成!!!
驚きの早さ、本当にばっちり上げてしまいました。やれば出来るやん!
「絵が全然似てないですよね。」
「こんな絵でいいんですか」
コンテから原画を作り上げるアニメーターさん達はすごいですね。
そして、この台詞でいつものタイトル伏線回収です。
と、思いきや、なんですよねぇ。
次は、作画打ち合わせのシーン。新人原画の久乃木さん。引っ込み思案でシャイなのか中々上手く話せない様子。
しかし、この子がキーマンの一人になるような予感がします。詳しくは下で。
タローが先輩風を吹かせてます。笑
みーちゃんも新しい職場に慣れて来た様子。みゃーもりと三女でタッグを組む訳です、先輩後輩で組むっていいですよね。
3人組も乗って来てます!流れが出来ているといいテンポで進みますよね。チームとしてもいい傾向だと思います。
みゃーもりの後輩育成力は中々のようです。気が配れて飴と鞭を兼ね備えてるみゃーもりのパワーは後輩育成にも役立つわけですね。
矢野さんから電話が来ました。激励に気合いの入るみゃーもりです。
「みゃーもりが今は屋台骨なんだからね。頼んだよ!」
ここまで言われるほどに成長したんですね。しかし、2年目のみゃーもりの能力や人柄、雰囲気作りの力に周囲が依存している事を裏付けます、みゃーもりに負担がかかりすぎて倒れたりしなければいいんですが...そこがとても不安です。
この服好きです。可愛い。
そして、ここで本当のタイトルフラグ回収。
原作者からキャラにリテイクが。
全作業ストップ。全部やり直し。
大雨、まさにむさアニの絶望や悲しみを表しているかのよう。
絶望的な一言を告げられて次回です。
あのダメ編集やりやがった...
EDの絵が変わりましたね。今回は絵麻が描かれていました。
5人全員そろったカットが早く観たいですね。
むさアニを活気づける3人の新人達
むさアニの新しい力、3人の新人にスポットを当てていこうと思います。
まずはthe出来る女、といった感じの佐藤さん。
佐藤さんは新卒ではなく転職組との事。前の職場はジャソンとのことですが、日本損保とかジャスコ、イオンあたりを思い浮かべました。佐藤さんの雰囲気的に保険か、またはマーケティングあたりで活躍していた印象です。
きっちり真面目な感じですね。制作進行のようなスケジュールをきっちり切ってやっていかなければならない仕事にはハマりそうです。
しかし、転職の理由には何か裏がありそう。前の職場で色々あったのではないでしょうかね。
次に安藤さん。めっちゃ可愛いです、好きですこの子。笑
表情がコロコロ変わっていくところはみゃーもりに似ていますね。人懐っこそうで子犬みたいです。むさアニのムードメーカになってくれそうです。
この子の特性として外せないのはガチオタクなところ。この業界の深い知識は制作進行で人を探す際に凄く役に立ちそうです。適材適所に足りない人材を連れて来てくれそうですね。
そして、久乃木さん。シャイなこの子はむさアニになじむのに少々時間がかかりそう。絵麻が見てくれるみたいなのでそこまで心配はないかも知れませんが。
この子は観察眼がもの凄そうですね。そして細かなところにこだわるタイプなのかも。監督の袖に止まったてんとう虫に気づいたり、そのてんとう虫のことが気になって打ち合わせが上の空だったり。この性格が原画を描いていくにあたって、細部へのこだわりや観察力を活かした素晴らしい雰囲気の作画を生み出してくれる気がします。
作監の井口さんを助けてくれるキャラになりそうです。
ここにあの平岡を足した四人が1クールめからの補強点ですね。
お仕事紹介~アニメ制作ってこんな大変~
今回は話の大部分がアニメ制作の仕事紹介でした。これだけ大変なんだ、と視聴者に魅せる事で最後のリテイクのおぞましさを強調する構成になっていました。
まずは本読み。出来たばかりのシナリオ、脚本の内容を検討する作業です。
ゴール地点までの道のりを描く大切な作業ですね。
ロケハン。取材や調査をする作業です。作品をより良いものにする為にはかかせませんね。現在ではこのロケハンの精度の向上による影響で聖地巡礼が加速したと言っても過言ではありませんよね。
絵コンテ打ち合わせ。みんが好き勝手に描いてしまっては作品にムラが出ますからね。きっちりと合わせていかなければなりません。
作画打ち合わせ。ざっくりとかかれている絵コンテをきちんと絵に起こすために、しっかりと打ち合わせをしてアニメーターの指針を示します。
作画に起こす作業はとても難しい作業とのことで、非常に重要な作業です。
作画監督打ち合わせ。作画監督が一本まとめてチェックするための打ち合わせです。
美術打ち合わせ。現実に近いリアル系でいくのか、それともポップな絵柄にするのか、などを決めていきます。
色彩設計打ち合わせ。作品に乗せる色の感じを決めていきます。
淡いパステルカラーと、生き生きしたビビッドな感じだと全く作品の印象が違いますからね。
撮影打ち合わせ。撮影のイメージは「アクション!」みたいなものをイメージしますが、技術の進歩によりPC内でデモが出来るようになったらしいです。
劇盤打ち合わせ。作品中の音楽などについて打ち合わせをしていきます。やっぱり作品に合ったBGMは大切ですからね。
まだまだ他にも作業があるようですが、コレだけの作業工程があるわけです。
そして、リテイクによりこの全ての作業がやり直しになってしまいました。
これからどうするむさアニ。どうなる三女。
まさかの原作者からのキャラリテイク。いや、まさかというか、これまでの話の中で伏線はかなり打たれていましたが、むさアニの面々からすると、まさか!?といった感じでしょう。
キャラデザをやり直し、さらには上で書いた凄く大変な作業の流れをもう一度やり直す、これは本当にむさアニの大ピンチだと思います。
「こんな絵でいいんですか?」このタイトルはここのシーンを言っているように思いますね。「こんなキャラデザでいいと思っているのか!?」原作者の怒りが込められているようです。
思えば、今回の話中でもナベPはかなり苛立っている様子でした。どこか予感というか不安を持ちながら進めていたんでしょうね。
こんなに鋭いまなざしで怒っている ナベPの表情は初めて観ますね。
かなりマズイということが伝わってきます。
キャラをデザインしたのは井口さんで、その井口さんを選んだのはみゃーもりです。ナベPから一応OKは出ましたが、原作者のほうにそこまでは伝わっていなかったのかもしれません。
ナベPが、制作陣ありきで仕事の依頼が来た場合は、その陣営の誰かが変わるだけで話が流れてしまうこともある、と言っていましたね。
まさにその通りというか、先方はゴスロリ様を望んでいたのでしょう。しかし、キャラデザを行ったのは井口さんで、そのキャラに納得もいっていない。とくれば、下手したら仕事の話は無かったことに...なんてことにもなりかねませんし、その責任を負わなければならないのはみゃーもりかもしれません。
順調に進んでいただけに、かなり痛い今回のリテイク。
デスクとしてのみゃーもりの力量が問われます。むさアニ全員で力を合わせてなんとか乗り切ってもらいたい!頑張れみゃーもり!